経営に必要な「会計学」⑲
稲盛和夫氏の“会計学”からの学び
◎経費は予算ではなく、
必要に応じてそのつど使う
・『予算制度』には大きな落とし穴
があります。
『予算制度』は次年度の目標とする
売上や利益を実現させるために、
これくらいの経費が必要と事前に計
画し、それに従って事業を運営して
いくものです。
一般には、事業を計画的に進める上
で有効な制度とされています。
ところが、『予算制度』では、例え、
売上が目標に届かない場合でも、経
費は自動的に予算通り使われていき
ます。その結果、予定通りに売上は
伸びないのに、経費は予定通り使わ
れていくので、採算は急速に悪化し
てしまいます。
どこの会社でも毎年売上目標数字を
掲げていますが、それに要する経費
はあくまで、必要に応じて、そのつ
ど使うようにしていく必要がありま
す。
経費は予算通りに使うのではなく、
実際に必要な時に使うことで、無駄
のない高収益経営を実現することが
できるのです。
◎日々採算を作り検証する
・売上目標を定めている会社は多い
と思います。
売上は目標に達成したとしても、
利益がマイナスでは経営は成り立っ
ていきません。
ぜひ売上目標と同時に、利益目標を
立てましょう。
この利益目標は‘金額'でも‘前期
対比'でも‘売上比'でも何でもいい
と思います。
利益目標を立てることによって、
どのくらい経費を費やすかの目安が
でき、予算制度が出来上がります。
ただし、予算制度を活かすためには、
日々採算を作り、検証しながら進め
ていく必要があります。
実際の売上が、売上目標を下回って
おり、利益目標も下回っているのに、
経費だけ費やすわけにはいきません。
そのためにも日々採算表を作りなが
ら、目標と実額との差(予実対比)
を検証していく事が必要です。
つまり、月ごとに予実対比を行ない、
検証する‘前月の数字を十分把握し
て、次月にどの数字をどのように改
善していくか'です。
毎月毎月の繰り返しが、売上目標や
利益目標を達成させるとともに、
予算制度を確実なものにしていくこ
とができます。
毎月毎月、毎日毎日の繰り返しが、
よりよい経営につながっていくの
です。

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